7月から9月、季節は夏~秋頃が旬の葡萄。見た目も丸っこくて、かわいいですね。巨峰、デラウェア、甲斐路など、その味も種類もたくさんあって、どれにしようか、迷ってしまいます。そのまま食べても、もちろん美味しいですがジャムにしたり、ワインの主原料になったりと大活躍の葡萄ですね。
 そんな葡萄の歴史はとても古く、発祥地はコーカサス地方だそうで紀元前3000年頃には、すでに栽培されていたとされ、古代エジプトの壁画にも栽培の様子が描かれていたそうです。その地方にある国、グルジアでは5000年以上前からワインが作られ、その当時からワインの主原料として葡萄は使われていたそうです。その国原産のワイン、グルジアワインはとても芳醇な味で、世界三大美女と言われた、クレオパトラもこのグルジアワインをこよなく愛していたと言われています。それにちなんで、グルジアワインのことを「クレオパトラの涙」とも呼ぶそうです。そのクレオパトラの涙、どんな味がするのか、ぜひ飲んでみたいものですね。現在のワイン作りでも欠かせない、主役の果実こそ、葡萄というわけですね。
生産量でも、世界でもっとも多く生産されている果実の一つなんだそう。すごいですね。
そんな葡萄ですが、日本に渡来したのは奈良時代の718年(養老2年)のこと。中近東地方~古代ヨーロッパ、シルクロードを横断ののち、中国から伝わったという説があります。伝わった葡萄はヨーロッパ葡萄ですが、鎌倉時代初期1185年(文治元年)には、すでに甲斐国勝沼(山梨県甲州市)で、甲州葡萄の栽培が行われていたという説があります。
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